Vivian Girls - Everything Goes Wrong
Everything Goes Wrong doesn't go wrong at all, which is the first thing I thought after listening to the second full length from Vivian Girls several times.

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恐らく彼女らなりの皮肉ではあると思うのだけれど、「ありとあらゆる事がおかしなことになっている」とは思えない。少なくともこの一年のVivian Girlsを取り巻く環境を見ている限りでは。
2008年が始まりリリースされたシングル"Wild Eyes"がスマッシュヒットし、今やインディーバンドの青田買いのための市場と化した(もちろんそうではない部分もたくさん残っている)SXSWに出演。5月にはNew Jerseyの小さなレーベルMauled By Tigersから限定500枚でLPをリリース。これがわずか十日間でソールドアウトの快挙。この後、ドラムのFrankie(現在はCrystal Stiltsに在籍)が抜けてAliが加入し長期のツアーがスタート。それと同時期にIn The Redからファーストアルバムの再発(CD化はこれが初)とシングル"I Can't Stay"のリリースも決定。ツアーの合間に録音されたEP"Surf's Up"は自身のレーベルWild Worldから後々リリースされることとなるのだけれど、とにかくツアー、ツアー、ツアーの一年。今年のSXSWで半年ぶりに観た彼女らのライブはそのツアーでの成長が伺える内容だった。本作Everything Goes Wrongからも数曲披露。それらを聴きながら本作の行方を予想していた段階ではここまで素晴らしい出来は考えていなかった。何しろファーストリリース後のシングルやAlmost Readyというレーベルのコンピレーションに収録の"Lake House"などの曲がどれも収録されていないのだから。彼女ららしいと言えばそうなのだけど、最初は潔すぎやしないか?と思わずにはいられなかった。

さて本作Everything Goes Wrongには13曲(日本盤はボーナストラックが1曲追加の14曲)が収録されていて、冒頭の"Walking Alone At Night"から何かが変わったのが感じ取れるのではないかと思います。この曲はSXSWで観た時にもやっていて、すごく興奮したことを思い出す。全体通して言えるのは、基本的には何も変わっていないこと。それでもVivian Girlsが持っているポテンシャルとツアーで培ってきた経験が化学反応のようなものを起こしているのではないかと思う。続く"I Have No Fun"は去年の9月には既に演奏していた曲でTroubleman Unlimitedからリリースされているラジオ用のセッションが丸々収録された"Live On The Radio WFMU 9/1/2008"でその当時のレコーディングなどの様子を垣間見ることもできるにで、そちらも是非チェックを。"Can't Get Over You"は少し前からMySpaceで試聴できるようになっていたので知っている人も多いのでは。ここでCassieの新しい一面が聴けるのが嬉しい。"Desert"のイントロで聴けるアルペジオは成長の証!?"Tension"はシングルのB面などでは披露していたゆっくりめの曲。それに続く"Survival","The End","When I'm Gone"は本作の真ん中に位置し、しっかりとハイライトとして輝いている。"Out For The Sun"もSXSWでやっていたのだけど、スタジオレコーディングでもライブ感がきちんと感じられる。ここから最後の"Before I Start To Cry"までもVivian Girlsが今どれぐらい成長しているのかがわかるような曲ばかり。

ファーストがリリースされた頃のレビューの一つで「ここで聴けるものは素晴らしいけれど、次も同じことをするのであれば彼女らに未来はない」ってのがあったのだけど、それは正しくその通りで、そしてVivian Girlsは期待に応え、変わらないままより良い曲を作り、Everything Goes Wrongを完成させたVivian Girlsは一連のシューゲイザーリバイバルにもサーフガレージにも60sガーリーポップにも属さない。MySpaceの影響されたバンドを見ればわかる通り、彼女らはアメリカに住む普通の女の子なのだ。そんな彼女らにとって家も持たずツアーを続けるこの生活は「おかしなこと」なのかもしれない。




mixiに書いたレビューの転載で申し訳ないのですが、今日、日付が変わってしまったので昨日、Vivian Girlsのセカンドアルバムにして日本初上陸盤Everything Goes Wrongの日本盤が発売されました。数週間前に全国版フライヤーと一緒にサンプル盤を送ってもらってから相当回数リピートしてます。今日製品も送っていただいたのですが、デジパック使用で紙質もいい感じなのでダウンロードとかせずに「モノ」を買って欲しいですね。ディスクユニオンではオリジナル特典でトートバッグが付いてきます(500円プラスの2,600円になります)。肝心のアメリカ盤の方は再発ファーストと同じくIn The Redから9月8日発売予定。もちろんアナログも買うので楽しみに待っています。

全国の大型レコード店、セレクトショップで大きく扱ってもらっていると思うので是非手に取ってみてください。そして気に入ったら9月18日から始まるツアーにも遊びに来てくださいね。




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by soundfreak1978 | 2009-09-04 00:08 | all music i love
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