Puffyshoes - Finally The Weekend
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小さなお風呂場で遊んでいるだけのようなPV(と呼んでいいのかもわからないけれど)を観たのはいつだったか。その時、どんな印象だったのかも覚えていない。よもやこんなことを書くことになるなんて思いもしなかった。多分あれは2009年の初めだったと思う。

"待ちに待った週末にふたりで作ったふたりによるふたりの日記帳のようなアルバム。"
と本人たちが言うように、決して飾ることのない、お風呂場ではしゃぐのと同じぐらいの感覚のまま録音してみただけ(と言うと若干語弊はある)。本当にそれだけ。歌っているのも年頃の女の子らしからぬ、飾り気一切無し、だけどストレートな日常。

Puffyshoesは多分どこにでもいる女の子たち。もしくはどんな女の子の心の中にも必ず存在する妖精の様なもの。ただ、みんな気づいていないだけ。知らないけど。きっとこんな世界観、誰にでもあると思う。

海外のレーベルからのリリースも含めて通算三枚目のアルバムとなるFinally The WeekendはPuffyshoesの二人 ー Neko MeowsとUsagi Hops ー の"日記"のような10曲で構成されている。最初から最後まであっという間に聴き終えてしまう20分間。どの曲も至ってシンプル。キスがしたいだの、彼が欲しいだの、サヨナラした方がいいよねだの夜中のファミレストークを耳馴染みのあるメロディに乗せて歌う。その歌を支えるビートもギターの音もこれまたシンプル。唯一シンプルとは言い難いのは楽曲そのもの。これは何度も聴いてみて、音を拾ってみるとわかることなのだけど、まずチューニングがおかしい。どこにも合わない。そしてとにかくコードを拾っていくと、曲の構成が少しずつ複雑になっているのがわかる。難しいコードは一切弾いていない。そんなところもまた"飾り気"なし。しかし、少しだけ複雑に進んで行くコードはあまりにもポップなメロディに因って曖昧なものとなっているけれど、彼女たちにとってはそれでいいのだと思う。それがまたPuffyshoesのウリだと僕は思うし。簡単そうで、ちょっと難しいけど、実は簡単なことを一所懸命楽しくやる。Puffyshoesってそういうことじゃないかな。

今年はSXSWに行き、いくつかショウをこなし、向こうの観衆にもウェルカムだったその音は、彼女たちもファンであるというカリフォルニアの元気な女の子たちThe Splintersや、惜しくも活動休止中(本人たちがそう言ってるので)Finally Punkに通じる感じ。ライブの雰囲気やどこまでも素人臭い感じも似ている。悪口を言ってるわけではない。まだそんなに多くの人たちがPuffyshoesのライブを観たことがあるわけではないと思うのだけど、音源を聴く前にライブを観て欲しい。その方が本当の魅力が伝わり易い気がするから。個人的な意見だけども。

アルバム収録曲について詳しく書こうと思ったけど、あまり意味がないし、めんどくさいので止めた。

退屈な日常にちょっとだけ刺激を与えてしまった二人の普通の女の子 - Puffyshoesは教えてくれる、音楽は特別なものなんかじゃない、誰にでも奏でられるもの。楽器なんかできなくたって大丈夫。大切なのは気持ちとセンス。それを軽やかに証明してしまった20分間のプレイグラウンド。週末はすぐそこだ。

http://puffyshoes.com/



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by soundfreak1978 | 2011-03-24 20:59 | all music i love
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