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Mika Miko - We Be Xuxa
アメリカでは告知通り5月5日のリリースだと思うんですが、ここ日本ではゴールデンウィークの都合もあるのか本日入荷。はい。Mika Miko待望のセカンドアルバムWe Be Xuxaです。

以下、少しライナーノーツやレビューっぽく。


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アメリカはLAのやんちゃな女の子(って歳でもないが)4人+男1人=Mika Mikoのニューアルバムがようやく発売された。あの噂の来日公演の後、日本でもファンを増やし、世界中の音楽好きが待っていた一枚!!!

前作にあたるC.Y.S.L.A.B.F.のアナログのリリースと同じNo AgeのDeanのPPMからのみで、今回はKill Rock Starsのリリースはなさそう。ヨーロッパ盤出してたDeleted Artはどうなんだろう?

基本的にサウンドの大きな変化ってないとは思うのだけど、メンバーが代わったことはやはりバンドとしては大きかったと思う。何しろそれで解散の危機に瀕していたわけだし。ドラムがParty FowlのSethに代わったことでバンドとして良くなったよ、とNo AgeのRandyが言っていたけれど、実際聴いてみるまではわからなかった。音源の前にSXSWで観て、聴いて、単純に僕が思ったことは「変わらずMika Mikoが目の前でプレイしてる」ってことだけだった。一番の変化はやはり本来そこにいるべき人間がいないことーKateがドラムを叩いていないーで、他の四人は相変わらずのパフォーマンスでいいライブを見せてくれた。本当にただそれだけのことだった。このWe Be Xuxaからの曲を中心に組まれたセットの中の数曲は恐らく昨年の来日時には演奏されていたのではないかと思うのだけど、行った方どうでした?つまりライブや音を出す段階でSethが加入したことは大きいのかもしれないけれど、ソングライティング云々に関してはそんなに影響はなかったように思う。もちろんそれがいいとか悪いとかではなく。

明らかに西海岸発祥のUSハードコアな印象はやや後退し、もっとゆるいロックンロールであったりブルース、ジャズな要素も垣間見えるのが前作との違い。それと、ライブではほぼ毎回披露されていたJennaのサックスも音源ではそこまで大胆なフィーチャーはされてこなかったのだけど、今作ではSilver Daggersで聴けたあのサックスが聴ける。これは嬉しい。それに加え、前作までにはなかったサービスで曲毎に誰が何をしてるかってクレジットが入っている。ライブを観たことのある人は当然知っていることなのだけど、そのライブの最後二曲ぐらいはJenniferがギターを弾いている。代わりにMichelleが赤い受話器を持って歌う、というよりはトークを少しとあとは徘徊してる感じ。これは見た目に何かおもしろいなといつも思う。

来日公演も含め相当数のライブをこなし、より多くの音楽のバックグラウンドを自分たちなりに吸収、消化し、できた今作は何か今までとは違う、が何も変わらない。そんなアルバムではないかと思う。ハードコアやパンク一色では無くなったけれど12曲22分に纏められたこのWe Be Xuxaはむしろ以前よりもトータル感が増している。散漫な印象は全く受けない。しかしお勧めな聴き方はライブでのセットを予想しつつ全ての音源を並べかえて聴くことではないかな、と。これはMiak Mikoに限った話ではないけれど、アルバムのコンセプトは大切なのだけど、ライブでは昔の曲も聴きたい、そんな気持ちに誰しもなるはず。本人たちがどう思っているかは知る由もないけれど。

最後に、このアルバムは是非レコードで聴いて欲しい。CDではなく。ダウンロードコードも付いてくるのでレコードプレイヤーがなくてももちろん楽しむことはできる。そうなのだけど、アナログレコードならではのギミックが施されているし、彼女らの音はデジタルでフラットに聴くものじゃないと思う。Mika Mikoの鳴らす音にはそんなデジタルな音は一切入っていないのだし。


Mika Miko MySpace
http://www.myspace.com/mikamiko






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by soundfreak1978 | 2009-04-23 02:47 | all music i love
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